秋田の野鳥
北東南が1,000〜2,000m級の連峰に囲まれ、西は日本海に面する秋田。県内各所では、温泉の源泉が湧き出る湯治場も多く、豊富な水は農業において多くの恩恵をもたらす。県内各所には、鳥海山や白神山地・奥羽山脈の山々に匹敵する山岳が連なり、そこには高山植物が咲き乱れる。この大自然の中では、野鳥やその他動物たちが生き生きと暮らしており、まさに”野生動物の楽園”といえる。
探鳥の起源 (2020〜)
私が探鳥に興味を抱いたのは、SNSでキレンジャクという野鳥を見た時のことです。
はじめてキレンジャクを見たとき、
Isamu
と半信半疑で、…というか疑ってしかいませんでした。
調べてみると本当にキレンジャクは存在し、”加工ではない”と確信。このとき、自然界にはこんなにも美しい鳥がいるのかと、私は心を掴まれていました。
北海道での撮影備忘録
函館市の総合公園「見晴公園(香雪園)」でエゾリス探索と同時に、初の鳥見を体験しました。
体毛がカラフルなカケスに遭遇し、野鳥ってキレイな鳥が多いんだぁ〜って感動しました。
野鳥を撮影するため、望遠レンズ撮影システムを構築しました。
・Canon EOS 7D MarkII
・Tamron 100-400mm
を購入しました。
このカメラとレンズは2022年前半までガッツリ使い、野鳥撮影の方法をこの愛着ある機材とともに学びました。
14,500ショットしたのでCanon EOS 7D MarkIIを語ります Tamron 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD for Canon 初めての野鳥撮影望遠ズームレンズ探鳥を始めた当時は、見る鳥見る鳥がほぼ「初めまして」の状態でした。
現地で写真を撮ってから、帰宅後に野鳥図鑑を眺めて野鳥種を特定していました。
新しい野鳥に会うため、GoogleMapでいい場所をピックアップしては現地で探鳥。これを繰り返して、「探鳥」ってよりは”冒険”みたいな感じで趣味を満喫していました。
これまで撮影した野鳥たちを以下のギャラリーにまとめています。
秋田で本格的に探鳥開始 (2021〜)
野鳥観察に本格的に力を入れ始めたのは、2021年に秋田に帰県してからです。
ミーハーな私はとりあえず3大ショウビン(カワセミ・ヤマセミ・アカショウビン)を観察しようと、どこにいるかもわからないので、秋田での場所探しも兼ねて探訪を開始しました。
結果として、2年かけてそれぞれのショウビンたちの撮影に成功しています。
この3大ショウビンの撮影経験を通して、野鳥を観察・撮影するには、まずは彼らの生息環境を知り、そこで生きる姿を鮮明にイメージしてそれから撮影に望まねばならないことを知りました。
Isamu
秋田での暮らしも1年が過ぎて(もともと秋田生まれですけど車持ちでって意味)、1シーズンを越すとぼんやりですが、探鳥場所にもあたりをつけることができるようになりました。
探鳥場所を探すと同時に、もっときれいに野鳥を撮影しようと思い、色々と機材を変えつつ、自分にとってベストなカメラ・レンズを探しました。
Canonフルサイズミラーレス「EOS RP」導入と使用感 初めての超望遠単焦点レンズ・Canon EF400mm F4 DO IS USM 至高の野鳥撮影レンズ・Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 手軽な望遠単焦点レンズ「Canon EF 300mm F4L IS USM」 Sigma 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports テレコンキットで超望遠デビュー! Sony高画素フルサイズミラーレスILCE-7RM3(α7R III)導入! Sony超望遠レンズ・FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS(SEL200600G)こうして、機材を色々と試しつつ、貯金も減りつつ、自分にあった機材を見つけていきました。
私の探鳥スタイルは、主に車で移動しながら野鳥を探したり、公園や山麗を起点に徒歩で散策することが多いです。
そのため、カメラに加えて、双眼鏡を首から下げて野鳥を探しています。
双眼鏡は何を買っていいかよくわからなかったので、Nikonの双眼鏡を適当に買って使っています。
Nikon双眼鏡(Sportstar EX 10x25D CF)レビュー・双眼鏡の選定の仕方まとめ付2022年から2023年は、機材メーカはCanonとSonyの二刀流で、ともにミラーレスカメラに超望遠ズームレンズをつけて撮影していました。
また、秋田で探鳥を始めてからの記録を月単位で記事にしてまとめています。
秋田の野鳥(2021〜2023)
3月末から4月上旬になると、春の気配を感じるようになり、いろんな植物や野鳥たちに出会える素敵な季節です。
とくに、春の渡りで季節限定で見られる野鳥の観察チャンスです。
ゴールデンウィークの最中、もしくは明けには田植えが始まり、田んぼに水が張られ、苗が植えられていきます。
朝日を浴びて輝く水面に野鳥を入れて美しい写真が撮れます。
冬に枯れていた草木からも息を吹き返して、春の野山では木々の芽吹きを感じます。
初夏に向かうにつれて、木々が青々しく茂ってきて、若緑の景色で野鳥の観察ができます。
この時期は特に日本三鳴鳥(オオルリ、ウグイス、コマドリ)のさえずりが心地よく、キビタキやサンコウチョウなどの美しいさえずりに耳から心が癒やされます。
4月以降、カワセミの姿をよく見かけるようになりました。
冬季は池や川幅の狭い河川など凍結して小魚が捕れなくなるので、秋田を離れて越冬しているのですかね。
初夏が近づくと待ち遠しいのが、日本以南・以西のアジア地域より飛来するアカショウビンです。
「キュルル〜」ってさえずりが特徴的で、全身赤色のその姿は見ていて本当に惚れ惚れします。
カワセミ、アカショウビンとくれば、日本三大ショウビンのヤマセミですね。
通年観察できるヤマセミは私のお気に入りの野鳥の1つです。
秋が近づくと、猛禽類に遭遇する確率が高まります。
電柱や原っぱ、農耕地などでよく見かけます。
秋は色とりどりの景色が楽しめるので、野鳥観察だけでなく、風景も楽しめます。
冬になると、今度は北方から海鷲が渡ってきます。
最大のワシ類(オジロワシ、オオワシ)は見応え抜群で、力強い飛翔には一目惚れしてしまいました。
ワシ類の他にも、ガンやヒシクイ、ハクチョウなどたくさんの野鳥を冬に楽しむことができます。
そして、3月となって冬の終わりが近づくと、鳥たちは北帰行の準備を始めます。
編隊を組み、北の方角に向かって飛んでいく姿は春の風物詩となっています。
北帰行を見送ると、植物たちが芽生え始め、また春が始まります。
春の鳥海山はとても美しいです。
こんなふうに探鳥は1年を通じて多種多様な野鳥を観察することができます。
自然相手なので必ず会えるわけではありませんが、ここ秋田にはたくさんの野鳥が暮らしています。
そんな野鳥たちの生き様を少しでもお伝えできれば幸いです。
今後もよろしくお願いします。