EOS R7 (Canon)ミラーレス時代を切り拓く野鳥撮影の相棒

こんにちわ,Isamuです。

2022年9月にCanon EOS R7を購入し、これまで使い続けてきました。

やっとこさ、R7の使い方が分かってきたので、私がどんな感じでR7を使っているのか、紹介したいと思います。

R7購入に至った経緯

2022年当時、「俺はしばらく一眼レフで行くぞ!」と息巻いていたのですが、R7発売直後のファーストインプレッションの記事が目に入りました。

そこでは、R7はR3(ハイアマチュアモデル)のAF性能が継承されており、AFが好評とのことだったので、R7が気になりだしました。

Isamu

気になったんで買うしかないっすね…

機材整理をちょちょっとして、積立の機材貯金もフルに使って、R7を注文しました。

しかしながら、新機材が発売した直後のあるあるの品薄の影響で、注文から1ヶ月以上経たないと手に入らない状況でした。

まだか、まだかと一眼レフを使い続け、1ヶ月ちょっとして待ちに待った入荷の連絡がありました。

R7と一緒に注文した予備バッテリーはまだ入荷せずとのことで、先にR7のみ購入しました。

Isamu

Canonもミラーレスカメラを次々販売している中で、R7・R10の発売で一気に勢いをつけてきたように思えます。

ファーストインプレッション

手に持った感じ、小さめの手の私でもガッチリ掴むことができるので、気持ち”小ぶりな”カメラといったところでしょうか。

R7を手にとって、初めに気になったのは、新搭載のサブ電子ダイヤルです。

このサブ電子ダイヤルにどのような機能を割り当てているのかは、「R7のカスタマイズ」項で詳細を確認してもらうとして、これはかなり便利な位置に配置されています。

サブ電子ダイヤルは撮影全般において、ほんとうに重宝しています。

外観は従来のCanonカメラのデザインで、さらには、バリアングルモニタなど撮影性を向上させる十分な機能が備わっていると思います。

また、私はRFレンズではなく、Canon一眼レフ時代のEFレンズを使うため、マウントアダプター EF-EOS Rも別途購入しました。

RFレンズを未所有のため、常にこのマウントアダプターを装着した状態です。

マウントアダプターにスイッチはなく、R7カメラの奥行きが少し延びた状態になります。

R7の設定・カスタマイズ編

R7は野鳥など野生動物を主に撮影することを想定し、ボタンへの機能割り当てなど、思考に思考を重ねて、R7を使い倒せるようにカスタマイズしています。

R7の設定やボタン配置については別記事にまとめました。

EOS R7+EFレンズの設定(野生鳥獣撮影用)

この記事では、EFレンズ(Canon一眼レフ自体のレンズ)を使ってR7で撮影することを想定したものです。

私にはRFレンズの使用経験がありませんので、RFレンズでR7で撮影しようって方は参考程度にとどめてください。

R7を使う上での方針としては、野鳥の動きものを撮影することを第一優先として、状況次第で止まりものを撮影できるように設定変更できるようにしています。

またR7は、R3やR6 MarkIIなどのハイアマチュアモデルもしくは後続発売されたカメラと比べると、被写体検出やAF性能の観点から、完全にカメラ任せで撮影できないところもあります。

これについては後述しますが、被写体をうまく捉えられない、またピントが合わないときに、ボタンを数回押すだけで設定を素早く変更できるようにも設定しています。

作例一覧

どんな写真が撮れるのかも、ぜひ見てください。他の記事でも、タグとしてEOS R7を付与しているので、参考にしてください。

それでは、野鳥の写真をメインで見てください

新緑の中のオオルリです。

EF400mm F4 DO IS USM

木々の葉が前後にあるような状況は注意が必要です。

被写体以外にピントが合わないように、スポット1点AFを使って合焦させています。

木々の中で、メジロを撮りました。

EF400mm F4 DO IS USM

森の中でアカショウビンを撮りました。

EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM

道路に出てきたヤマドリです。

EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM

F値を開放にして、背景がボケるように撮ってみました。

こんな感じのシチュエーションだと、トラッキング・瞳検出をONにすると、瞳をしっかり捉えてくれます。

ホンドリスが地面で物色していました。クリとか、堅果類を食べているのかな?

EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM

小さく、素早く動く被写体にも、領域拡大AFなど、やや広範囲に合焦できるAFを使って撮影しています。

ニホンザルが田んぼに入っていました。

EF400mm F4 DO IS USM

スポットAFで奥のお猿さんにピントを合わせて、手前のサルをぼかしてみました。

森の中でホンドリスを撮影しました。

EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM

天気は良かったのですが、陰の強い場所だったので、露出調整が大変でした。Canonのカメラは光量が不足しがちな場所でも、なんとかピント合わせできるので信頼しています。

鷲類など大型動物も余裕で捉えることができます。

EF400mm F4 DO IS USM

この時は、全域AFを使って広範囲なピント合わせで対応しました。

冬にオオワシを撮影しました。

EF400mm F4 DO IS USM

この時は、ちょっと日差しが強すぎて、背景が白飛びしてしまいました。さらに、枝がちょろちょろ飛び出ているので、ピントが合うか心配。。。

こんな時は、AFを無効にして、MFでピント合わせして撮影しています。

作例で使ったレンズは以下になります。

初めての超望遠単焦点レンズ・Canon EF400mm F4 DO IS USM 初めての超望遠単焦点レンズ・Canon EF400mm F4 DO IS USM 至高の野鳥撮影レンズ・Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM

R7総評

カスタマイズ性 ☆★★★★

R7のカスタマイズ性は豊富で、設定を各ボタンやダイヤルに割り当てることで、野鳥撮影など状況が刻一刻と変化する現場でも素早くかつ柔軟に対応できます。

ただ、絞りやシャッタースピード、露出などをダイヤルで変更する際、R7とEFレンズの組み合わせだと、ボディ側の2つのダイヤルに、絞り、シャッタースピード、露出のうちどれか2つしか割り当てることができません。

別途、コントロールリングアダプター EF-EOS Rを購入すれば、コントロールリングにもう1つの機能を割り当てたりして、工夫して使うことができます。

RFレンズならば、コントロールリングが大抵付いていると思います。私のようなEFレンズを使用するユーザにとってはもどかしいところであります。

逆に言えば、Canonから”CanonミラーレスはRFレンズを使えよ”っていうメッセージなのかもしれないですね。

AF・被写体検出 ☆☆★★★

R7はAFエリアを多様に選択できるゆえ、状況に応じてAFエリア限定機能をうまく使うことで、被写体に高精度でピント合わせを行うことができます。

このAF機能は優秀で、私の場合、シャッターボタン半押しでAF動作させますが、ある程度は合焦してくれます。ある程度と書いたのは、状況によってはうまく合焦してくれないこともあるからです。

設定次第ではブレの影響を受けることもあります。例えば、動きものを撮影する設定で、静止した被写体を撮影した際には、ブレが発生して、うまく合焦してくれないことがあります。

Isamu

この場合、私は割り切って、連射してピントのあった写真を採用しています。いわゆるパワー技です。

このあたりは設定なのか、今も研究中ですが、中々対応を見いだせずにいます。

R7利用者の公開した設定を見ますと、動き物優先の設定にしておいて、動き・止まりの被写体は両方いける、と書かれている記事もあります。レンズ側の設定か、あるいはR7側の設定か、はたまた、カメラとレンズの組合わせなのか、思考させられています。

また、R7のAFでウィークポイントと感じているところがあります。例えば、枝が入り組んだ木々の間に止まっている野鳥を撮る際、野鳥に合焦せずに前後の枝にピントが合うことが結構あります。

とりあえず、デフォーカスの設定もできるようにして、その場ですぐに手動ピント合わせで対応していますが、こちらも設定でどうにかならないか、試行中です。

被写体検出に関しての評価ですが、一言で言えば、やや頼りないといった感じです。背景がうるさい場合、具体的には、山々の景色や木々の入り組んだ背景で、被写体検出しようとすると、被写体を捉えることもあれば、全然違うところを捉えることもあります。

しかし、背景が空だったり、ボケたスッキリした背景なら、間違いなく被写体を捉えてくれます。

Isamu

野鳥が動かない、時間に余裕があれば、被写体検出でも撮影する、といった感じです。

画質 ☆★★★★

R7はAPS-Cサイズのセンサー搭載のカメラです。高画素機ゆえに、撮った写真を割と気にせずにクロップできます。被写体を至近距離で撮影できたときは、「おぉ〜」ってなるような解像した写真が撮れます。

有効画素数が3250万画素と、高画素機に分類されるR7ですが、画素ピッチが狭いゆえか、ノイズの影響を受けやすいと評価しています。

ISO感度は、上がっても3200くらいまでが許容できると感じています。ベストはISO感度が100や200で撮れることですね。

撮影時の設定の中で、オートライティングオプティマイザという機能がありますが、これを強に設定すると、シャッターを切った後、カメラ内での処理のおかげで連続撮影がうまくいかないことがあります。そのため、この機能は弱あるいは切にして普段は撮影しています。

PCでの現像処理では、Canon純正現像ソフトDPPを使っているので、オートライティングオプティマイザは後から適用することができます。

あまりにもノイズがのっている場合は、DPPでの現像でノイズ処理ではなく、DxOPureRawでRawデータを処理し、その後Luminarで現像するといったパターンもあります。

以上、ISO感度の上がり、オートライティングオプティマイザなどの設定に気をつける必要がありますが、そこまでナイーブにならずとも高画素APS-C機が楽しめます。

野鳥撮影なら、クロップすることも多いですし、高画素機に分類されるR7の画質に私は大満足です。

連射性能 ★★★★★

シャッター方式によって秒あたりの連射枚数が異なります。R7は、メカシャッター、電子先幕、電子シャッターを選択できます。

メカシャッター時は最高約15コマ/秒で、電子シャッター時は最高約30コマ/秒でそれぞれ撮影できます。この高速連写機能は野鳥など動物の生き様を撮影するのに、とても重宝します。

電子シャッターは、前述の通り高速での連射が可能ですが、ローリングシャッターひずみが発生する場合もあるので、メカシャッターと併用して私は使っております。

また、プリ撮影機能を入りにすると、シャッターボタン押下で約0.5秒間記録できているので、シャッター押すのが遅かったときでも、チャンスをものにできている可能性が高まります。

R7の購入にあたって、この連写性能も購入を後押しした要因の1つですね。

レンズバリエーション ★★★★★

前述の通り、R7を含むRFマウントのミラーレスカメラは、マウントアダプター EF-EOS Rを使うことで、一眼レフ時代のEFレンズが使用できるため、レンズバリエーションは非常に豊富だと認識しています。

RFレンズも最新のテクノロジーが凝縮されたレンズで、その魅力も十分ありますし、徐々にレンズラインナップも増えてきています。

Isamu

私の欲しい超望遠は高価過ぎて買えないのが残念…

また、EFレンズも銘玉が揃っているので、私みたいにとりあえずボティだけRFマウントに更新して、マウントアダプターを使ってEFレンズで撮影を続けていくこともできます。

最後に

CanonミラーレスカメラR7について、購入を決めた経緯、ファーストインプレッション、作例、カスタマイズ例、総評をレビューさせてもらいました。

R7は動体撮影に向く、連写性能、高画素、高性能AFなどを備えているとともに、価格もそれほど高価ではないので、本格的に動物撮影などやってみたい方、おすすめです。

私ももう少しでR7を2年使い続けていますが、まだまだ設定を突き詰めて、撮影を楽しめるカメラです。

他にも、機材に関する記事を書いていますので、興味ある方は、時間があればご覧になってください。

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Isamu

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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